レオン・ショア(クイスト)
1.
アレフ殿が命を懸けた封印の効力も
今ではだいぶ薄れてしまい、魔物の
数も日を追って増えているようです。
アルフレッド王が封印を破り、国を
闇に包んでしまうのもおそらくもう
先のことではないのでしょう。
あの封印の日から10年、あなたの
成長を見守り、宿命である旅立ちの
日が来る時を待ち続け、また同時に
恐れていました・・・
私の最後の剣、このエクセレクター
を共に持っていって下さい。
私はこの場所で、この旅が正しき光
に導かれるよう祈っています。
2.
アレフ殿の魔力のうち、光の魔力は
封印の際失われましたが、アルフレ
ッド王の血を引く故、わずかにあな
たに受け継がれたようです。
残る4つの魔力はそれぞれの魔導師
に託され、あなたに伝承するその日
を待っているはずです。
4つの魔力は、城の封印を解く鍵で
あるムーンライトソードを手にする
ために必要なのです。今あの剣は、
4人の魔導師により、アレフ殿の墓
に封じられています。
それと同時にイシリウスの証といわ
れる物を見つけなければなりません。
それらがどこにあるのかは私も知り
ませんが、王により誰かに預けられ
ているはずです。
イシリウスについては、いずれまた
お話しますが、その3つの証は、
あなたがその定められた宿命を果た
すために必要な物なのです。
私がお渡ししたエクセレクターは、
あなたとともに成長し力を増します。
いずれその力が必要となる日が必ず
来ます。
イシリウスの証が3つ揃ったなら、
成長した剣と共に私の所に持ってき
てください。
3.
イシリウスの話をしましょう。
ル・ア・イシリウスは私たちエルフ
の始祖といわれ、ヴァーダイトの東
地の果てともいえる場所で竜王草の
木を見つけ、何かを知ったのです。
今から数千年も前の話ですから、そ
れが何であるかは伝えられていませ
ん。竜王草の木を見つけてからのイ
シリウスは、取り憑かれたかのよう
に働き、その時にイシリウスの証も
彼の手によって作られたのです。
その他にも彼はこのヴァーダイトの
各所に建物を残しています。その建
物からは泉がわき出ているのですが
残念ながらこのクイストにある泉は
壊れています。
イシリウスの3つの証は1つになる
ことで、イシリウスの鍵となります。
この鍵を作れるのはエルフの職人だ
けで、その作り方は連綿と伝えられ
てきました。
今この国で鍵を作れるのは私だけで
す。私も自分の力だけでそれを行う
のはかないません。その時こそ、私
がお渡しした剣が必要となるのです。
その剣はあなたとともに成長し、真
の姿となったときその力を発します。
思えば王が変わられる直前に、私を
呼んで言われたことは、この時が来
るのを知っていたからなのでしょう。
王の最後の言葉はこうでした。
「私には国の平和を守る事はできな
いかもしれない。やがて新しき王と
なる我が子には、イシリウスの鍵が
必要となるであろう。その時に作っ
てやってくれ。
イシリウスの証は私が選んだ者達に
託しておく。それを探すのはあの子
の使命となるだろう。アレフにも、
よろしくと伝えて欲しい」
ついにその日は着実に近づいてきて
いるのですね。
4.(オーデとの会話後)
森の長オーデにお会いに行ったので
すね。みんなが他国へと逃げる中、
ただ一人森に残ったとは聞いていた
のですが。
オーデも知っているのです。シース
が聖なるものではない事を・・・
しかしこんな事はエルフの口から出
てはいけないのです。この数千年、
崇拝してきたのですから・・・
オーデにお会いになったのなら、オ
ルラディンの話もお聞きになりまし
たね。イシリウスとオルラディンが
運命の鍵となる事もお分かりになっ
たと思います。
オーデもそうですが、あなたに希望
を託しているのは私だけではない事
を分かってください。
残りのイシリウスの証を手に入れ、
早く私の所へ持ってきてください。
もうあまり時間がありません。
もうわずかな時間しか残されていま
せん・・・
5.(イシリウスの鍵所持、
かつエクセレクター第二形態以下)エクセレクターの力が足りません。
これはこの剣の真の姿ではありませ
ん。まだ成長させる必要があるので
す。
一刻も早く本来の姿にしてください。
6.(イシリウスの鍵と
エクセレクター第三形態所持)では剣と証をお預かりします。いく
らかの時が必要となりますが、それ
まで城に入るのは待ってください。
これから作る鍵は果ての谷でイシリ
ウスの残した力を手に入れるのに必
要なものなのです。
急いで造りますが、しばらくしたら
経過を伝えますから来てください。
7.
少し時間がかかりそうです。
8.
もう少し待ってください。
9.
あと少しで完成します。
しばらくしたら取りに来てください。
アルマ・ルナンド(クイスト)
1.
お役に立つ物があれば、どうぞお求
めください。
武器を選ぶことでいくらかでも闘い
やすくなると思います。
私には魔物と闘う事などできません
が・・・
魔物と言えば、一時この辺の魔物を
全て退治してくれた英雄を讃え村人
により石像が建てられました。名を
ロドムといいそれは勇敢な方でした。
ロドムさんがいなくなってからは、
状態は悪くなるばかりで・・・
2.
城へ向かわれるのなら、十分注意し
て下さい。ロドムさんも城へ向かっ
たまま戻ってきていませんから。
3.
いくらかのお金が用意できたら、隣
国のグラナティキへ行こうと思って
います。
4.
私の家族はみな、グラナティキへ逃
れたのですが、私だけが逃げ遅れて
この土地に残ってしまって・・・
今では全ての道がふさがれてしまい
どこへ行くこともできません。
レオンさんに従ってここに着いた時
には、もっと多くの人がいて互いに
励ましあう事もできたのですが・・
最近また魔物が現れはじめ、今では
外を歩く事もままなりません。
5.
この国に昔のように旅人が訪れ、活
気が戻る日は来るのでしょうか。
6.
平和な、そして美しいこの国を取り
戻してください。
7.
早く家族に会いたい・・・
オルコ・スタイン(クイスト)
1.
いよいよ城へ向かう時が来たのか。
今では城の様子もよく分からんから
十分気を付けてな。
前に話したかどうか・・・、北側の
ロドムの防護壁は6年程前、守備隊
によって作られたものだ。わしらが
今こうしていられるのも、あの壁の
おかげだ。
壁の向こうは古戦場と呼ばれていて
守備隊が魔物と戦っていた。守備隊
といっても、かき集めのそりゃひど
いものだったが・・・
思い出したくもないが、本当につら
い戦いだった。
2.
壁が完成し魔物もほとんどいなくな
ったが、代償は大きく、残ったのは
ロドム隊長他数名の者だけだった。
ロドム隊長はそこの石像が示す通り
屈強な戦士だったが、部下や仲間を
失い、終わりのない戦いに疲れ果て
なにか思い悩んでいる様子だった。
ロドム隊長が単身城へ向かったのは
それからしばらく後のことだった。
その後どうなったかは知らないし、
分かりようもない。
国のためを思い戦ってくれた勇敢な
戦士だったんだが・・・
3.
エルランド・バスケスという魔導師
が、戦い始めの頃一緒に加わってい
たが、何か大切な役目があるとかで
戦いから退き、ロドム隊長に命じら
れた兵が護っていたらしい。
大切な役目とは、おまえさんに関係
することかも知れんな。
4.(ラルーゴ到達後)
ラルーゴにある毒の通路にはもう行
ったか。シルバーリングがあれば、
怖いものはないんだが、なかなか手
に入らんからな。
あの通路では毒だけでなく、変な病
気にかかる事がある。吸血草があれ
ばだいたい治るが、今はあまり見か
けんようになった。熔岩の側に生え
る事が多く、ラルーゴに昔はたくさ
んあったんだがの。
毒には十分気を付けてな。
5.
ずっと東の方にドワーフ達がおった
だろ。ほとんど逃げてしまって今は
どのくらい残っているか分からんが
けっこう有名な鍛冶屋がおる。
あの辺の洞窟は、あそこに住むヘル
ワームが造ったものらしいが、ヘル
ワームってのはヴァーダイトを腹に
持っている事がある。魔導師達が次
々とヘルワームを捕まえたんで、も
う他では見なくなったな。
あの辺りでブロミウスが出るなんて
話が広まったが、あんな色の岩にブ
ロミウスがあるわけがない。やっぱ
りあるとしたら、ガランの地しかな
いだろうな。
けど注意しろ。ガランにはガランリ
ザードっていう魔物がおって、そり
ゃ危険な奴らだから、できれば行か
ん方がいいな。あんたには果たすべ
き使命があるんだし。
ともかくこの国を救ってくれ。
6.
氷の平原の近くには死の通路ってい
うのがある。中には王家の宝箱を開
けるための、聖王の鍵が隠されてい
るという話だ。
あんたしかし立派になってきたの。
王になっても、わしの事を忘れんで
くれよ。
ナパ・リッシュボーン(クイスト)
1.
いよいよ出かけるらしいの。
知り合いからお金を取るのはつらい
んだが、150Gで結構じゃ。
商売だから悪く思わんでくれ。
お前の母さんの墓は、エドがいつ
もきれいにしてくれておる。
アルフレッド王には良くしてもらっ
たらしいしの。ここの裏手にある墓
所の扉は奴に開けてもらったらいい。
2.
ここらを護ってくれたロドムがいう
には、この宿に泊まるとこれからや
るべき事を夢に見るらしいの。
おまえはどうかな。
3.
わしも年さえとってなければいくら
かの手伝いはできるんじゃが・・・
まあ、ゆっくり休んでおくれ。
4.
宿屋というのは誰にでもできる、と
いうわけじゃない。ただ寝たからと
いって、疲れがとれるというもので
はないからの。
5.
国じゅうこんな状態じゃ宿屋なんぞ
やっとってもしょうがないが、他に
やることがあるわけでなし・・・
6.
だれもが国に再び活気が戻る日を夢
見ている。頼んだぞ。
7.
おまえの母さんは美しくて優しい人
じゃったのにわしらの力では救って
やれなかった。ここでの生活はよほ
ど大変だったんじゃろうな。
8.
王のせいではないと、レオンさんか
ら聞いてはいるが、悲しい出来事だ
ったの。
9.
疲れたときはいつでも寄っておくれ。
わしはいつまでもこの国にいるつも
りじゃ。
10.
守備隊とかがいた頃は良かった。
何しろここで休むのが一番、とみん
なが喜んでくれたんじゃ。
11.
守備隊のみんなとはもう会って話し
をする事もできなくなってしまった。
本当につらい戦いだったの。
12.
元気な姿でここに帰ってきておくれ。
エド・ノイマン(古戦場) – 2以降未確認
1.
あんた何でこんな所まで来たんじゃ。
最近また魔物が現れ始めておるから
早く家に帰った方がいいぞ。
がい骨どもがうろうろしとるから、
剣よりモーニングスターのほうが有
効じゃ。グレイブポットのように剣
のほうが効くのもいるから武器をう
まく使い分けないといかんぞ。
ここらの死体はみんな魔物にやられ
たもので、けっこう昔のやつじゃ。
わしはロドム隊長との約束で、みん
なを弔うため墓を掘っておるんじゃ。
たまには死体から、いくらかの物は
頂いておるが、どうせ彼らが使う事
はないんじゃし。
わしは趣味で、掘り出し物を扱って
おる。たまに寄っておくれ。
2.(????)
あんたとうとう城へ向かうことにな
ったらしいな。それなら母上の墓へ
寄って報告でもしてきたらどうじゃ。
生きていればいつかいいこともある。
無理はしないことじゃ。
3.
これだけ多くの墓を作っておるが、
ロドム隊長の墓だけは絶対に作りた
くないのぉ。
とにかく毒を持った奴らが多いから
早くシルバーリングを手に入れる事
じゃな。でなけりゃ毒消し草を山ほ
ど持ってないといかんぞ。
わしの扱ってるのは高価なものばか
りだから、なかなか買えんじゃろう
が、なにか見つけたときには買って
やるから持っておいで。
だいたいいいものは、みんなわしん
とこに集まってくるんじゃ。
4.
わしの持ってる灼熱の杖と対になる
静寂の杖というのがあるらしい。
見つけたら高く買うから、ぜひ持っ
てきてくれんか。
こんな暮らしじゃそんなことだけが
楽しみでな。
ノエル湖にはヴォルガード、カズン
の村にはドラゴンヘッドがあるらし
い。この手の話に関しては、わしの
情報が一番確かじゃ。
そうそうアクエリアンブーツは毒の
通路にあるのは知っとったが、どれ
もこれもそう簡単に手に入るものじ
ゃないがね。
一度は手にしてみたいものだ。
5.
ガラン族の末裔がガランテスだとい
う話があるがどうかな。ガランテス
はほとんど知能を持っておらんが、
ガラン族というのは非常に高い知性
を持っていたらしいからな。
いずれにしてもガラン族は魔法が不
得手で、剣による戦闘を好んだらし
い。そのために敗れ、滅んだという
話だ。魔法というものは各属性の精
霊の力を借りる事、剣の戦において
も大切なものじゃからな。この話は
ロドム隊長からの受け売りだがな。
まあそんな話は別として彼らガラン
の武具、グランダルというのはすば
らしいという事だ。一度は見てみた
いのお。
それにしても、いったいいつまで墓
を掘り続けないといかんのかな。
ソニア・レアティ(古戦場)
1.
私はソニアといいます。どこかで見
た方だと思ったら、レオンさんの所
にいた人ですね。
息子を捜しにここまで来たのですが
魔物が多くて進めません。どうか、
このおまもりを息子に渡して下さい。
あの子にはこれが、どうしても必要
なのです。
この所、息子が動けずに苦しんでい
る夢をよく見るんです。
2.
どうもありがとう。これであの子も
やっと解放されました。
私にはもう必要ないので、この地図
を差し上げます。あなたの無事を、
心からお祈りしています。
私の知り合いにスレットさんという
方がいます。ロドム隊長を待ってい
るそうですが、もしも会ったなら、
息子は任務を無事遂行したとお伝え
ください。
早く自分の家へ帰りたい・・・
私が住んでいたのは、海の見える、
それは良いところだったんです。
王様が変わられてしまったとき魔物
が現れはじめ、私の故郷は雪でおお
われてしまいました。
その上、海辺がくずれてガケになっ
てしまったのです。あんなにきれい
な浜が続いていたのに・・・
私はそこで宿屋を営んでいました。
その頃はたくさんの人々が訪れ、望
む景色は、この国自慢のものだった
のです。
晴れた日には遠くにメラナット島が
見え、言葉では言い表せないほどの
美しさでした。ところがあの日から
空は灰色に染まり、晴れることなど
ありません。
子供の頃などは、よく浜辺で遊んだ
ものでした。いろいろなものが流れ
ついて、ときには異国のものまであ
ったりして・・・、今では夢のよう
な話ですけど。
年寄りの昔話など聞かせてごめんな
さい。なんだか他人の気がしなくて
・・・、また寄ってくださいね。
お体に気をつけて・・・
3.
ミーナさんに会いましたか?
あの子はとても良い子ですよ。昔よ
くお父さんと、私の所に泊まりに来
ていました。
王様が変わられる少し前だと思いま
すが、ミーナのお父さんがブロミウ
スを探すといって出かけたまま戻ら
なかったのです。
私のやっていた宿屋の東側にガケが
あって、その向こうにはガランと呼
ばれる地があるそうです。行ったこ
とはありませんが。
しばらくミーナは私の所で待ってい
たのですが、あの封印の日の騒ぎで
どこかへ行ってしまいました。
あれ以来ミーナとは会っていません。
元気でいると良いのですが・・・
また昔話をしてしまいましたね。
また会える日を楽しみにしています。
4.(ミーナの指輪入手後)
そうですか・・・、ミーナが・・・
すべての悲しみは、あなたの父上が
変わられてしまったあの日から始ま
ったのです。いえ、あなたをせめて
いるわけではありませんからね。
みんなの、そしてミーナの願いをか
なえる、そんな力があなたには与え
られている気がします。どうか元気
を出して頑張ってください。
やがて平和が訪れ、あなたが王とな
って国に人々が戻ったとき、みんな
にあなたのことを話してあげようと
思います。
1.幾夜この日がくるのを待ち望んだ事
だろうか。アレフ殿の力がひとつ、
この火の属性、受け取るが良い。アレフ殿の願いしかと届けたぞ。
これから先つらい事とはいえ、宿命
という定めには逆らえまい。
エルランド・バスケス(古戦場) |
ドリー・スレット(守備隊兵舎)
1.
私はここで5年以上も暮らしている。
隊長が城へ向かった時、けがをして
いた私はただ一人、ここに残った。
無念の思いが、お前に分かるか。
けがが治ってからは、戦友の墓を作
り続け、隊長の帰りを待っているが
もうほとほと疲れ果ててしまった。
この地下兵舎には、何カ所かに兵を
鍛えるためロドム隊長の作ったしか
けがある。あまり使われないうちに
みんな死んでしまったが・・・
牢の手前の部屋からマトが見えるは
ずだ。あのマトを弓で射るだけなん
だが、なかなかうまくいかなかった。
まあ兵と言ってもほとんどが一般の
村人だったのでしょうがないんだが。
そういえば、村の人がロドム隊長の
像を造ったとき、「隊長の剣が手に
入るしかけを作っておいた」なんて
言ってたけどな。
隊長の剣シルヴァリオンは、ソード
マスターの称号と共に最高の剣士に
与えられるもので、隊長がグレイン
殿から譲り受けたものだ。
たしか王の父上ハウザー殿も使用し
ていたと聞いている。
隊長は屈強なる戦士ではあったが、
しかけを作ったりする細かい仕事が
得意だった。
2.
あの戦いの時、ここには多くの兵が
いた。つらい戦いであったが、友と
の語らいが安らぎを与えてくれた。
なのに、なぜこんな事になってしま
ったのだろう。
私はずっと前からロドム隊長の側に
いて、城でも王の護衛をしていた。
あの時の王といったら、とても人間
とは思えぬ姿だった。
そういえば城に閉じ込められた兵達
はどうしているだろうか。城に巣く
う魔物はこの辺りの奴らとは比べも
のにならぬくらい手強いということ
だが。
王に何が起きたのかは、今でも私に
は分からない。
3.
この国に平和が戻ろうとも、死んで
いった友たちが戻るわけではない。
悲しいことだ。
あまりのひどい状況に、逃げ出す兵
もいた。隊長は嘆き心を鬼にして、
牢を作らせそれらの兵を・・・
ところがある日その牢の鍵が隊長の
部屋から盗まれてしまった。我々に
気付かれずに隊長の部屋から持ち出
せるはずないのに・・・
おかげで出してやることができなく
なってしまった。
戦いの最中で牢を壊すこともできず
閉じ込められ死んでいった兵達の声
が今でも耳に焼き付いている。
この兵舎の中には、ドワーフの作っ
た強い武器なんかもあるはずだ。
あの戦いの時にはドワーフやエルフ
も協力してくれた。
ドワーフのグーリンが作ったという
武器なんかもあったが、あまりに重
くて使いこなす者もいないまま、ど
こかへいってしまった。
そういえば、隊長が一度話していた
事がある。その時が来たら、ライル
様に剣の技を教えなければならない
と・・・。
王があのようになられ、アレフ様が
亡くなられた今となっては技を教え
られるのは隊長と、王の父上の友人
で王の剣の相手でもあったグレイン
殿だけであろう。
グレイン殿はどこかの戦場で今でも
戦い続けていることだろう。
私はこうやってここで果ててしまう
のだろうか。
4.
剣の話でもしようか。隊長の剣シル
ヴァリオンの事は前にも話したが、
他に優れた剣と言えば、ギーラの剣
ムーンライトソード、シースの剣ダ
ークスレイヤー、ハイエルフの戦士
メレル・ウルの剣、あとは王の愛剣
トリプルファング、他にもあるがね。
隊長の副官だったケインの、フレイ
ムの名がついたロングソードもまあ
有名かな。
どうせ私などには縁のないものだが
見るだけでも見てみたいものだ。
きっと隊長ならば扱う事も可能だと
思うが、隊長は今頃どうしているの
だろう。
私はこうやってここで果ててしまう
のだろうか。
ディエス・パティール(オーデの森)
1.
これはライル様。王からお預かりし
たイシリウスの目を渡すためお待ち
していたのですが、森の長オーデの
送った妖精にオーデの杖と交換され
てしまいました。
森へは何度か行ってみたのですが、
迷ってしまいオーデに会う事が出来
ません。魔物もいるので今ではあき
らめていました。
交換したこのオーデの杖を差し上げ
ますから、イシリウスの目を取り戻
してください。
イシリウスの目をなくしたとあって
は、王にあわせる顔がありません。
2.
どうぞそのイシリウスの目はお持ち
ください。それがアルフレッド王の
願いだったのですから。
イシリウスの証が3つあるというの
はご存知だと思いますが、後の2つ
がだれに預けられたのかは私も知り
ません。
王が即位して間もなくオルラディン
という大魔導師の使者が、城を訪ね
てきたのです。オルラディン自身は
大昔に亡くなっているのですが、そ
の使者は数千年の間アルフレッド王
が現れるのを待っていたそうです。
そしてイシリウスから預かったとい
う、3つの証を王に渡し、あっとい
う間に崩れ去りました。
王は私に、「これらは私のためのも
のではない。いずれ生まれる次の王
のためのものだ。これを伝える事が
おまえの務めとなるだろう」と、言
われたのです。そして今、私はその
務めを果たしているのです。
イシリウスという名前はそれまでに
一度も聞いたことがありませんでし
た。ですから王がそのように言われ
た時非常に驚いたことを覚えており
ます。
その使者を送ったオルラディンとい
う魔導師については、あまりよく知
られていません。旅をしている私で
すら、ほんの少し耳にした事がある
だけです。エルフ達の間である程度
の言い伝えはあるようですが・・・
やがてあなた自身で知る日が来るこ
とでしょう。
3.
私が城の近くで、最後に見た事につ
いてお話ししましょう。それは聖剣
ムーンライトソードについてですが
今あの折れた剣はアレフ様の墓に封
印されています。
4人の魔導師がそれぞれの属性を持
って封印したもので、それ故4つの
属性魔法を扱いえる者だけが、その
封印を解くことができるのです。
そしてその剣を手にしなければ、ア
レフ様の封印を解いて城に入る事が
叶わないのです。
4人の魔導師が祈りの丘に立つ姿は
何かもの悲しく寂しいものでした。
その後4人の魔導師達は、あなたが
訪れる日を待つため、それぞれの地
へと去っていったのです。
王が変わられてしまった事、アレフ
様が亡くなられた事、そして多くの
民を失った事、彼らはその悲しみを
背負ったままこの10年間待ち続け
ていたのです。
私からあなたに伝えることはこれで
すべてです。どうか王を救ってくだ
さい。
あなただけが頼みなのです。
オーデ(オーデの森)
1.
ライルよ、城へ向かう前にどうして
も話をしておかなければならぬ事が
ある。そのため妖精を使い、いたず
らをしたのだ。
そなたの父アルフレッド王は、手に
したイシリウスの3つの証を、いず
れそなたの手に渡るようにと3人の
者に預けた。
その内の一つが、イシリウスの目だ。
3つの証からイシリウスの鍵が作ら
れる。ただし作れる者は今はレオン
しかいないが・・・
イシリウスの目を持って行きなさい。
それとこの地図をやろう。森と風の
妖精の力により、正しき道へといざ
なってくれるであろう。
イシリウスの証はそれぞれが、イシ
リウスの建てた金色の泉へと通ずる
ものでもある。
ライルよ、早くイシリウスの3つの
証を揃えるのだ。
2.
森の奥にはハーバインIII世が造った
風の館がある。7〜8年前、風の魔
導師ベルニーニ・ルトナがそこへ向
かったので、まだいるはずだ。
風の館には風の魔力を持たない者は
入る事ができない・・・
入れたとしても、ハーバインIII世が
残した魔物が溢れているという話だ
から、よほどの者でなければ生きて
は帰れまい。
執事のルディ・クラックが館の入口
にいるはずだが、数百年前からああ
している。
ハーバインIII世が滅んで以来館の中
は暗闇に包まれていると聞いている。
こうしている間に城の封印も解けよ
うとしている。急いでイシリウスの
証を探さねばならんぞ。
とにかく急いで探し出すのだ。
3.
ル・ア・イシリウスは、我らハイエ
ルフの始祖であり、真理に触れ力を
手にした。アルフレッド王もわずか
にその血を引き、それ故の力を持っ
ていた。
過去にイシリウス以外で力を手にし
た者はただ一人、大魔導師といわれ
たオルラディンだけだ。
そなたは宿命を果たすため、その力
を手に入れる必要がある。
今まさに封印は解けようとしている。
4.
その3つの証を早くレオンに届ける
のだ。レオンにも残された時間が、
もうない。我らエルフの願いのため
にも急いで欲しい。思えばすべては
我らの責任かも知れん。
レオンによろしくな。
自らの宿命をはたす時は目前にせま
りつつある。
すまんが、どうか我らの過ちが繰り
返されぬようにしてくれ。
ゾラ・マンテス(ラルーゴ)
1.
この辺の連中は皆、王を誇りに思い
尊敬していましたが、身内を失った
り、家を追われたりで・・・、今で
は誰もが王に対して恨みを持ってい
ます。
いつか誰かが救ってくれるはずだ、
なんて話もありましたが、そんな事
は最近誰も口に出しません。
宿屋前の石像は私の父が造らせたも
のですが、誰かに顔を削り取られて
しまったようです。アルフレッド王
を自慢にしていた父がその姿を見な
いで済んだ事がせめてもの救いです。
父は本当に王を、そして国を愛して
いました。
2.
南の川も昔はきれいな水の流れる美
しい川だったのですが、魔物の仕業
でしょうか、熔岩が流れ、川と呼べ
るものではありません。
その先の洞窟は、魔導師シュドムが
造ったものだと言われています。
シュドムは黒き地霊の主と呼ばれ、
大地に魂を宿らせ魔生物を創ってい
たと言われています。時々聞こえる
声は、魔生物の叫びなのかも知れま
せんが、彼がこの世を去ったのは、
遙か昔の事ですから・・・
シュドムの洞窟に行った者はだれも
帰ってこないため、今ではだれも行
こうとはしません。
申し訳ありませんが、今は宿に泊め
てあげる事はできません。
3.
王がこの国をこんな風にしてしまっ
たなんて、何かの間違いだと思って
います。
このラルーゴの近くには風の王ハー
バインが建てた館があります。
シュドムの洞窟同様、非常に危険で
すから十分注意してください。
あなたは4人の魔導師を捜している
のでしょう?いずれそうなるのだと
レオンさんが話していました。
そういえば前に、熔岩の川近くで土
の魔導師ドーブルの姿を見かけたと
いう噂を耳にした事があります。
4人の魔導師は、魔物から身を守る
ためそれぞれ自ら魔法陣による結界
をはり、あなたが来るのを待ってい
るという事です。
あの時以来4人の姿を見ませんから
本当の話だと思います。
4.
私も子供の頃アルフレッド王とよく
遊びましたが、あなたのおじいさん
はソードマスターと呼ばれ、数少な
い剣の達人でしたから、アルフレッ
ド王も子供の頃から剣さばきは見事
なものでした。
あのアルフレッド王があんな事にな
るとは今でも私には信じられません。
ソードマスターと言えば、カズンの
村にグレインという老剣士がいるの
で、近くに行くことがあったら寄っ
てみてはどうですか。あなたのおじ
いさんとも友人で、優れた剣士だと
聞いています。
あなたが立派な王となられることを
信じています。
リーヌ・ウィープ(ラルーゴ)
1.
あなたが王家の方であろうと、かま
いません。どうかこの子を救ってく
ださい。そのためには、赤い薬草が
必要なんです。
大好きなおもちゃの短剣を握ったま
ま、意識を失ってしまいました。
このまま高熱が続くと・・・
どうかお願いします。
2.
この薬草さえあれば、この子も元気
になるでしょう。ありがとうござい
ました。
本当にありがとうございました。
あの子もごらんの通り元気になりま
した。何もしてあげられませんが、
近くにいらしたら寄ってくださいね。
どうぞお気をつけて。
3.
あの子はもう外には出しません。
また妙な病気にでもなったら大変で
すから。
でもああいう年頃の子は、すぐ親の
目を盗んで外に出てしまいますから
心配でしょうがないのですが・・・
元気になったからいいようなものの
夫が亡くなった今では、あの子だけ
が心の支えですから・・・
あの子にもあなたのような人になっ
てもらいたいです。
4.
この子はどうやらあの毒の通路に入
って病気になってしまったらしいの
です。あれほど近寄ってはだめだと
言ってあったのに。
まったくどうしようもない子だこと。
5.
「ライルよ、イシリウスの冠は遠く
ガランの地にある。封印が解けるま
であとわずかしかない」・・・
私ったら、今なにか言いました?な
んだかぼーっとしてしまって・・・
とにかく、もう危ないことはしちゃ
いけないと言い聞かせますわ。
ジル・ウィープ(ラルーゴ)
1.
・・・・・・
2.
おにいちゃん、どうもありがとう。
ぼくの宝物なんだけど・・・
これをあげるよ。この剣かっこいいでしょう。でも、
これはあげないよ。だってお父さん
が作ってくれたんだもん。
これからどこかへ行くの?
だったらこの辺にいる変な奴らをや
っつけちゃってよ。
僕がもう少し大きければ、この辺の
奴らみんなやっつけてやるのにな。
なにか見つけたらまたおにいちゃん
にあげるからね。
3.
毒の通路には秘密の扉があるんだ。
一度行ったけど奥に火を吹く魔物が
いてとても怖かったけどね。また探検に行こうと思ってるんだ。
4.
そういえば奥の方に宝箱がいっぱい
ある部屋があったけど、みんな鍵が
かかっていて開けられなかったんだ。きっとなにかいいものがあるのにな。
5.
そうだ。熔岩の所で見つけたきれい
な石をあげるよ。お母さんにはない
しょだよ。やっぱり冒険て楽しいよね。
ブルーノ・ベーカー(ラルーゴ)
1.
となりのジルは、もう長いこと病気
で寝たきりだ。あんたが王家の者な
ら、助けてやるくらい当り前だろ。あの子の病気を治すには、赤い色を
した薬草が必要なんだ。その色から
吸血草なんて呼ばれてるけど、案外
本当の話かも知れないな。
オレはもう忙しいんだから、早く出
て行ってくれないか。
2.
吸血草を見つけて来るなんてたいし
たもんだ。王家の者すべてが悪い奴
というわけじゃないようだな。行ったかどうか知らないが、北の方
に風の館っていうのがあるんだ。
三国統一した王様の館だけあって、
かなりいい物を隠しているらしいよ。
熔岩の川の向こうに、洞窟が見えた
だろ。あそこにはシュドムという魔
導師がいたといわれてるんだ。
シュドムの洞窟には、きっとあんた
の役に立つものがあるんじゃないか
と思って、熔岩の川に橋を架けとい
たよ。でも、時々変な音がするから
気を付けたほうがいいよ。
おれはロドム隊長と一緒に魔物と闘
ってたんだけど、怖くなって逃げだ
しちゃったんだ。だけど今は違う。
城へ向かった隊長が戻る日を待ち、
こうして力をつけてるんだ。
今のうちにたくさん食べて体力をつ
けておかないとな。今度こそは隊長
の役に立つようにしなくちゃ。
それにしても隊長はいつになったら
戻ってくるやら。
3.
壁にはなにか隠されているかも知れ
ないから、たまに調べてみるのもい
いかもね。迷路にはいろんな仕掛けがあるが、
解除できるのもあるからよく探した
方が身のためだよ。
とにかく世の中、命あってのものだ
ねだからな。
4.
いいことを教えてやるよ。ロドム隊
長がドワーフからもらったカプリコ
ーンていう剣な、兵舎の奥に隠して
あるんだ。あれは重くてさ、おれぐ
らいの力持ちじゃなきゃまず使えな
いだろうね。ただあそこまで行くには鍵のかかっ
た扉がたくさんあるから、簡単には
行けないよ。この家の裏に鍵が1個
埋めてあるから持っていっていいよ。
1個ばかしじゃ役に立つかどうか分
からないけどね。
兵舎にはカプリコーンだけじゃなく
普通の武器もあるから、持ってくれ
ば売れるっていうんで、取りに行く
奴もけっこういるんだ。
おれは太ってるから行かないけどね。
隊長早く戻ってきてくれないかな。
5.
あんたが王様になったら、おれを兵
士として使ってくれよ。
おれはあんたが気に入ったよ。忘れずに頼んだよ。
スタン・ジーノ(ラルーゴ)
1.
王家の者などと話すことはない。この通路には、必ず大きな秘密が隠
されているはずなんだが・・・
(空白行)
なんだ、あんたまだいたのかい?
いいかげんにしてくれよ。
・・・・・・
2.
反対側の壁にはどうやらなにもない
ようだ。この通路にはなにか秘密が隠されて
るらしいんだ。それがなにかは知ら
ないが、なんだか興味があってね。
昔この奥の通路に、ライト家の商人
が出入りしていたらしいんだ。
あんな毒しかないような場所に、ど
んな用があったんだろうな。
いったい何があるんだろう・・・
調べるにしても、あんまり奥まで行
くのは危険だしなぁ。
3.
ライト家というのは三代前の王の頃
から北方でもっとも栄えた商家とし
て、このヴァーダイトでも手広く商
売をしてきたんだ。どこに行ってもライト商会の看板を
見るくらいだったんだ。なにやら王
と影でいろいろやってるなんて噂も
あったしね。
アルフレッド王になってからはあま
りパッとせず、どうも他の国へ行っ
てしまったようなんだ。
こんな所にまで出入りするくらいだ
から、やっぱりあやしい事をやって
いたんだろうけどね。
それにしてもいったい何があるんだ
ろうな。
4.
ここの通路にスライムがいるんだが
いくら毒消しの効果があるからって
あまりあてにしてちゃだめだよ。
やっぱり毒消し草は必要だって事さ。通路を渡り終えるとノエル湖があっ
て・・・、そうかあんたの母上の名
前だったね。そりゃきれいな湖だよ。
もちろん行った事あるだろうけど、
昔は橋が架かっていたのに今は無い
から通れないよ。
いったい何があるんだろうか・・・
ペトラ・ラミィ(ラルーゴ)
1.
あんたがレオンさんの所にいた王子
だとかいう人かね。悪いが話したく
ないんでどこかへ行ってくれないか。・・・・・・
2.
ジルを助けてくれてありがとう。
王家の者の手助けなどするつもりは
なかったが、私にできる事なら協力
するから言っておくれ。ともかくは亡くなった者たちのため
こうやって墓石を作り続ける事しか
できないが、せめて墓石でも作って
やらんことにはな。
いつになったらこんな事に終わりが
くるのやら・・・
3.
あまり考え込まず前へ進んで行けば
やがて結果が出るはずだ。私はあんたを信じてみるよ。
4.
何となく自信なげに見えるが・・・
この国にはもういくらも人は残って
ないが、皆もうあんたを王だと思っ
ている。自分の民を救うことがあん
たの成すべき事だと思うよ。みんなあんたを信じている。
頑張ってな。
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